でも結局さ…
よくよく思い出してみると、小さい頃からぼくは自分自身のことを「魂が男だけど女の子をやれるタイプ」なんだなって何度か思ったことがある。
だいぶ昔ね、ある日、男の子として暮らしてるFTMの人と会ったことあるけど、親近感ってより「合わないな」って思った。あと「ぼくは、この人の前では特に完璧に女の子をやったほうがいい。余計な事言うと変な軋轢が生まれそう。」そう思った。
ぼくは、タイプ違いの君に会った時に、口にも顔にも出さずに色々思ったことがあった。
「君は身長気にならないのかな。身体小さいのはとっても嫌じゃないのかな?ぼくだったら、嫌なことになってしまう。」
「ぼくの場合は男だとどうしても不利な点、スペック落ちてコンプレックス増える。ぼくは女の子の素材を生かしてスペック上げるほうが社会的に有利な気がする。」
「やっぱ、周りからどう見られるか…ぼくは持てる要素を最大限に生かして、なるべく世の中で有利なポジションをとりたい。ぼくは…客観的にどう思われるかな、どういう立ち振舞が求められる??そういうことを考えちゃう。」
「君は狭い世界で、気に入られた先輩に大事されて、今いるココ…光の入らない狭いオフィスの中で保護されてるのか…ぼくは囲いの中の暮らしは嫌だな。身体が女の子の男の子は、生き方がある意味、制限されるんだな。」
「君は、そんなに強く自分を男だと思うの?君は女の子頑張れなかったか。無口だけど自分を持ってるんだね。先輩に弟分みたいな感じで可愛がられてるし、性格が素直なのかな。まぁ…人それぞれタイプが色々あるんだな。ぼくは我慢しないと大人になれないって子どもの頃ずっと思ってたから…もしかしたら、我慢が当たり前の価値観で変な慣れがあるから、女の子を頑張るのいけるのかもしれないな。」
でね、ぼくと絶対に意見が合わないであろう君にね会ったのと同じ頃、昔だね。コンピューターの勉強会にもよく参加してたんだけど、女の子ほとんどいないんだよw
俺は自分自身を「ぼく」と思ってる時は可愛い服が好きになる。「ぼく」が選んだスカートとフリルたっぷりのブラウス姿で勉強会に参加してた俺は「あ、俺はきっとやっぱ頭だけ男なんだ。でも不思議と女の子やれるんだよな。あんまりしゃべらず、おとなしくしとこー。マジで女の子いねぇわ。男村乙。そしてメガネ率多いなぁ…」って思ってた。
何なんだろうね?男女比の偏りって。プログラム勉強会はホント男村なんだよ。
俺は姫になれずにモブだけどさ、ヲタサーの姫の中にはオレと同じような人が絶対にいると思うんだよな。可愛い衣装に身を包んで、今日も明日も行くとこ参加するとこ何故か男村。そんな生活。
コレだけ読むとさ、女の子で問題ないFTMは何も問題なさそうって、おもうじゃん。別にフツーの女の子でしょって。社会的にも何も失うものもなくて、苦労や何も問題なさそうに見える。オレも別にフツーに暮らせるし、オレみたいなのは性同一障害じゃないし、何も問題ないわって思ってた。
でもね、オレ自身も盲点だったんだけど、女の子でいけるタイプのFTMの予想外のデメリットは「コミュ障になる」こと。
ぼくは喋れない・文章書けないって症状が出た。一時期、学校で失語症みたいになってすげえ辛かった。あれは、人間関係無理ポすぎて、嫌だった。
女の子として自分を成立させるためには、思ってることそのまま言っちゃダメだからね。
言いたいことも言えないし、自己開示もできないし…そもそも言いたいこと自体も出てこなくなって開示する自己すらない状態。
自分を出さないことを徹底していくから、そうなっちゃう。外見に合わせた立ち振舞を、マスターすることに人生かけるからね。
だから、とんでもなくコミュ障になっちゃうんだよ。
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Noteやってます。良かったら遊びに来てください(^^♪